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技術士(河川・砂防及び海岸)受験に役に立つブログNO68

「防災チャットボット『SOCDA』」について紹介します。


「防災チャットボット『SOCDA』」は、国民一人ひとりの避難と災害対応機関の意思決定を支援することを目的として、国立研究開発法人防災科学技術研究所(防災科研)、株式会社ウェザーニューズ、国立研究開発法人情報通信研究機構NICT)、LINE 株式会社が協力して開発しています。

『SOCDA』活用の流れは以下のとおりです。
1災害が発生もしくは、災害の発生が予想される際にtwitter 上で発信されたツイートデータを、情報通信研究機構が開発したSNS 上の災害情報分析システムDISAANA(ディサーナ)・D-SUMM(ディーサム)により地図上へ可視化する。
2 防災職員などが被害状況を把握
3 被害が発生していると思われるエリアについて防災職員等が調査
4その結果をSOCDA で報告し、DISAANA・D-SUMM で分析
5 避難行動要支援者の安否確認をSOCDA により実施

今後、SOCDA の開発については、DISAANA・D-SUMM に相当する対話処理機能の開発・実装、防災科研が開発したSIP4D(基盤的防災情報流通ネットワーク)との連携等を行い、さらなる強化を図る予定。研究開発は5 ヵ年計画の2年目にあたり、まだ全体が自動で稼働する状態ではないが、部分的にでも検証できるところから自治体等と連携し、社会と協働で開発を進める「アジャイル型研究開発」を行い、順次、技術開発と実証実験を繰り返し実施する。

DISAANAは、一般の方々から、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のTwitterに日本語のテキストとして投稿された災害関連情報を自動的に分析し、「〇〇で孤立しているのはどこ?」といった質問に対する回答の候補を与えるシステム。様々な表現の違いを考慮してあらゆる回答候補を抽出し、それらをカテゴリー別にわかりやすく表示します。また、エリアを指定するだけで、そのエリアの問題や要望を列挙し、それらのツイートとその対応策と思われるツイートを概観できるため、特定エリアの被災状況を概観しやすくなる。

D-SUMMは、人工知能を用いて、Twitterに投稿された災害関連情報をリアルタイムに分析し、都道府県単位又は市区町村単位でエリアを指定すると、指定エリア内の被災報告を瞬時に要約し、そのエリアの被災状況の概要が一目でわかるように、コンパクトかつ、わかりやすく提示し、各種救援、避難等を支援するという。D-SUMMは、DISAANAでの報告を一まとめにすることで、よりコンパクトに被災報告を要約して提示。また、被災報告をそのタイプ(地震、道路やインフラの被害、物資の不足等)毎に分類して、必要とする情報へのアクセスを容易にする。

SIP4Dとは、災害対応に必要とされる情報を多様な情報源から収集し、利用しやすい形式に変換して迅速に配信する機能を備えた、組織を越えた防災情報の相互流通を担う基盤的ネットワークシステム。2019年3月から防災科研が運用を開始。多組織間における双方向の情報共有を実現し国全体で災害の状況認識を統一し的確な災害対応を行うために、所掌業務が異なる多数の府省庁・関係機関等の間で、双方向の情報共有・利活用を実現する。多数の組織が一度に多対多の情報共有をできるように、データの自動変換機能を実装しシステム間の仲介役を担うとともに、災害対応業務を踏まえた論理統合処理により、対応現場で利用しやすい情報を作成し迅速に提供する。
複数の組織が収集した被害状況や個々の活動状況等を地図上に一元表示する「共通状況図」などを提供することにより、組織間の状況認識を統一することで災害対応の効果的な連携を支援し、国全体の災害対応力を最大化することに寄与する。

 

今日のコラム

雑誌におもしろい記事が載っていましたので紹介します。「偉い人と会話が途切れない法」
1. まず話を聞いて前向きに反応する。(「無理です」「できません」は禁句)
→素直に聞いて前向きな姿勢で反応する。
2. 相手の壁打ちの「壁」に徹する(「こうじゃないですか?」「私はこう思います」。そうじゃないと否定されても応酬を継続)
3. 自分がハブとなり他の人を引き込む(社内外を問わず、教えを請う)
→ひとりでは限界がある。その分野の得意な人を巻き込む。
4. 膨大なインプットで備える(多くの資料に目を通す)