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技術士(河川・砂防及び海岸)受験に役に立つブログNO57

今日は建設部門の必須科目についてです。私はⅠ―2を選択し回答しました。何かの役に立てばと思い、私の記載した回答概要を示します。

問題
Ⅰ―2
我が国は、暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震津波、噴火その他異常な自然現象に起因する自然災害に繰り返しさいなまれてきた。自然災害への対策については、南海トラフ地震、首都直下地震等が遠くない将来に発生する可能性が高まっていることや、気候変動の影響等により水災害、土砂災害が多発していることから、その重要性がますます高まっている。こうした状況下で、「強さ」と「しなやかさ」を持った安全・安心な国土・地域・経済社会構築に向けた「国土強靭化」(ナショナル・レジリエンス)を推進していく必要があることを踏まえて、以下の問いに答えよ。
(1) ハード整備の想定を超える大規模な自然災害に対して安全・安心な国土・地域・経済社会を構築するために、技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
(2) (1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題をひとつ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3) (2)で提示した解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
(4) (1)~(3)を業務として遂行するに当たり必要となる要件を、技術者として倫理、社会の持続性の観点から述べよ。

回答概要
(1) 課題
技術者として対応すべき課題は、①災害から人命を守る、②国の重要な機能を確保する、③国民の財産、インフラを守る、④迅速に復旧を行うなどがある。
(2)最も重要な課題と解決策
最も重要な課題は、①災害から人命を守ること。
解決策は下記のとおり
① 平時からの災害への備え
防災教育→リスクコミュ二ケーション(地域コミュニティーの構築)
② 危機管理体制の構築
情報伝達→早期避難
情報共有→相互性、即時性、リアリティー、避難へのトリガーとなる情報の発信
③ ソフトとハードの総合的な対応
ハード整備→防災上の機能を評価
ソフト対策や、道路や公園など様々なインフラを活用した多重防御
(3)新たに生じるリスクとその対応
将来的に投資余力の減少や、気象現象の激化の進行による、災害リスクの上昇など相対的に対策の進捗や効果の減少するリスクが生じる。
対策としては、リスクに対しての効果を確認しながら、データを蓄積し次につなげていく、マネジメントサイクルにより効果的に対応していく。
(4)必要となる技術者としての観点
・技術者として、責任を持った対応策を構築し、それを地域に開示しながら信頼関係を構築していく。
・時間軸を考慮し、できることから優先順位をつけ効果を確認しながら、社会全体(地域、民間の技術や活力、コミュニティーなど)で総力をあげて対応してく。
・関係者全体で目標を共有し、共働・連携して対応する。

今日のコラム

試験まで勉強の記録、気持ち、感情、そして試験に挑戦するに至って自分自身が変わったと思えること記録しておくことが、経験を大切にして今後に役立てることために必要なことではないかと思います。私も体験を通じて得たことをしっかり、書き留めておきたいと思います。皆様も体験メモを残してみたらいかがでしょうか。