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技術士(河川・砂防及び海岸)受験に役に立つブログNO63

暑さは一段落しましたが、不安定な天気が続いていますね。災害への備えの大切さを感じるこのごろです。今日は、総合的土砂管理におけるモニタリングについて記載します。


モニタリングの目的は、土砂移動等に伴う未解明事項の実態を把握し、シミュレーションモデルの精度向上や管理計画の策定・見直しに資するために実施するもので下記のような目的がある。

・ 流砂系の土砂動態を把握し、各領域の土砂収支、土砂管理対策検討の精度向上を図り、供給土砂量を正確に把握する。支川、渓流からの供給土砂量を正確に把握し、流砂系全体の土砂収支、土砂管理対策の精度向上を図るため、流量観測、河床材料調査、河床変化等の調査を定期的に実施する。
・ 洪水時の土砂堆積等が生じている箇所では、流下能力確保や堤防の安全確保の観点から、洪水時の流況、土砂移動状況を把握することが重要である。このため、洪水時の流況、土砂移動状況を把握し、効果的・効率的な土砂管理・河道管理を実現する観点から、水位・流量観測と河床変化量、河床材料に関する調査を継続し、流量規模や洪水波形の違いによる土砂移動の状況を解明する。
・ 河川と海岸をつなぐ河口テラスは、河川から海岸への供給土砂のストックヤードとなり、海岸線の維持・回復に影響を及ぼしていると考えられる。河口テラスの土砂動態を正確に把握することは、河川及び海岸における効果的・効率的な対策の立案に資するとともに、土砂動態監視のための効果的な指標となると考えられる。このため、継続的に河口テラスの汀線測量、深浅測量を実施し、洪水や波浪条件と河口テラスの関係を明らかにするとともに、河川~河口テラス~海岸の一連の土砂動態を解明する。
・ 海岸への養浜や海岸保全施設の設置、底質材料の調査不足等により、海岸を構成する本来の粒径集団が不明確となっている。海岸の維持・回復に必要な粒径毎の必要土砂量を明確にすることにより、中・下流河川領域等における供給土砂量に影響する対策の精度向上が期待できる。また、流砂系全体の土砂移動シミュレーションの精度向上にも資することから、流砂系全体の土砂収支、土砂管理対策検討の精度向上を期待できる。このため、深浅測量、底質材料調査等を継続的に実施し、海岸を構成する本来の粒径集団の解明を行う。

土砂移動の、実態把握のためには、定期的・継続的で地道な調査と、結果に対する深い洞察が必要となりますね。

今日のコラム

映画「天気の子」を観ました。皆様の評価のとおり、映像の美しさは一見の価値ありです。また、ヒロイン陽菜を始め、特に女性がとても生き生き描かれています。RADWIMPSの音楽も魅力的でした。特に「愛にできることはまだあるかい」は映像と合わせてみると、感動的です。
ただし、ストーリーについては、賛否が別れるのではないでしょうか。ネタバレになってしまいますので、内容は言いませんが、ハッピーエンドか。アンハッピーなのか。ただエンデングのシーンは将来起こり得ることなのかもしれません。

皆様も機会があればご覧になってください。