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技術士(河川・砂防及び海岸)受験に役に立つブログNO56

梅雨明けも間近で、本格的な夏がやってきますね。試験も終わり皆様今年の夏はどのように過ごされますか?私は、少し高い山に登てって見たいと考えております。

今日は専門科目のⅡ-1についてです。私は河川分野のⅡ-1-1を選択し回答しました。

問題

Ⅱ-1-1
 河川堤防(土提)について、維持管理の観点からの施設の特徴と維持すべき機能をそれぞれ2つ以上述べよ。また、その特徴と機能を踏まえ、河川堤防(土提)の維持管理に当たっての技術的留意点を述べよ。

私の回答概要

・土提の原則について説明→材料の入手が容易、劣化が少ない、地盤などへの追従性などから
〇堤防の特徴→長い延長を持つ長大構造物で1箇所の破提も許されないこと。過去に幾度も改修が行われているが、使用材料や工法などの履歴が不明確なこと。
〇堤防の機能→洪水を安全に流す。流下断面を確保する。
〇技術的留意点
・維持管理目標(維持管理水準)の設定
・モニタリングの継続
・地域との共働
・ITの導入による管理の精緻化や省力化
・維持管理データの蓄積

専門科目を解いてみて

・災害の概要など、回答として求められていないことまで記載してしまったこと

・最も重要な課題として考える課題について、その理由を記載しなかったこと

・生じるリスクについて、深く考えられてなかったこと

などが反省点が残りました。後から冷静に振り返ると、上記を記載することは、そんなに難しいことではなかったと主言われます。時間がなく焦ってしまったことが、原因だったのではないかと考えています。限られた時間の中で、いかに題意に沿った回答ができるか。これがこの試験に求められている能力だと感じました。

今日のコラム

世界史の中の日本本当は何がすごいのか(田中英道氏著)を読んでの感想を書きます。
世界四大文明と呼ばれる古代文明は、いずれも自然を破壊したことで消滅していった。それに対して日本の縄文文明は、衰退することなく、徐々に変化していった。それは縄文文明が自然を生かし、自然と融和する文明だったことを表している。
農耕が始まったということは、今までの獲得経済から、自分たちで生産する生産経済に転換したということ。これは、自然の豊かさの中で生きることができなくなったことを表している。文明の発達とは、自然の破壊でもある。
日本の古墳時代は、ローマ帝国や、秦、漢の時代だが、この時代日本では文字が無く記録が残されていないため、世界に対して遅れた時代との見方が多いが、例えば仁徳天皇陵のつくるのに1日二千人の人が働いて、16年間かかるという試算がある。その大きさ、均一性など質的な高さからも、世界レベルの土木技術であったことは間違いない。文字という記録がないために文化がないと思われがちだが、当時の人々は口による伝承力にすぐれており、根本的に文字を必要としなかった。民族の移動が少なく、生活の基盤である土地との結びつきが強いため言葉により結びつく必要がなかったからだ。

ただ、裏を返せば、文字による未来への伝承は非常に重要であるとも考えられる。
私たち現代人は、現代の記録を、文字として残していくことも大切なことだと思う。

いずれにしても、私たちの祖先は遠い昔から、世界に負けない技術力を持っていたことを忘れないようしたいものです。