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技術士(河川・砂防及び海岸)受験に役に立つブログNO38

久しぶりの勉強です。連休で旅行に行っており勉強サボっていました。これから、ペースを上げていきたいと思います。

今日は、近自然河川改修と土砂災害防止法についてです。

近自然河川改修
より大きな次元(点→線→面→立体→時空)からの視点
今までのような「時間軸を固定して川のどこにどんな要素・構造があるのか、動植物種が生息しているのか、を調査・評価し、どこをどう守るか、また変えるのかを決める」と言う、パーツやパターン認識・評価・設計から「時間の経過を考慮した、川のダイナミクス(侵食・堆積・洪水)やモルフォロジー(河川形態)、さらにエコシステム(生態系)のサクセッション(遷移)を見越し対応する」というシステムやプロセス認識・評価・設計への変換が重要となる。パーツからシステムへ。パターンからプロセスへ進化。

洪水対策の優先順位(スイス)
1 正しい維持管理→堆積物の掘削など河積の確保や損傷護岸の修復など
2 間接手法→危険を未然に防ぐゾーニング、森林の育成、雨水の地下浸透、冠水域/遊水域の確保など
3 直接手法→土木工事による河川改修

洪水ピークを落とす努力→「雨水を河川流域内に分散・遅滞させ、蒸発散、地下浸透を促進」させる。雨水の川への直接流入を減少・遅延させる・

周辺の土地利用にとって必要な洪水安全性を確保した上で、川に自然な浸水堆積のダイナミズムをどれほど残せるか、それにより、モルフォジー(河川形態)上の多様性が時とともに増す。その場の条件の枠内で川の流れは自然に蛇行し、複雑な水際線、瀬や淵、定期的に冠水する領域などが生じ、その形態は変化に富む。モルフォジーの多様化は立地の多様性とエコシステム(河川生態系)の豊かさを意味し、さらに美しいランドシャフト(河川景観)をもたらす。(多種多様性の確保)


土砂災害防止法について(H12.5.8制定)
制定の背景
・土砂災害に対して有効な情報が必要
・整備率が20%の低い水準と膨大な危険箇所数
・住んでいる地域が危険のある地域か明確でない
必要性・目的・内容
土砂災害警戒区域の指定による警戒、避難の充実
警戒区域内の立地抑制や移転の実施
・土砂災害に関する基礎的調査の実施
・土砂災害防止のための指針の作成
意義
・ハード対策は砂防法等に委ね、ソフト対策により土砂災害から住民を守る法律
・原因地での対応でなく、被害を受ける場所での対応
・災害を防止する観点から、開発許可制度や建築確認制度と連携した法律
・行政側の「知らせる努力」、住民側の「知る努力」
概要
・土砂災害防止対策の基本指針の作成(国)
・基礎調査(都道府県)
土砂災害警戒区域等の指定(都道府県)
・レッドゾーン(土砂災害特別警戒区域)(都道府県知事指定)
1特定開発行為の制限
2建築物の構造制限
3移転勧告
・イエローゾーン(土砂災害警戒区域)(都道府県知事指定)
警戒避難体制の整備(市町村の義務)

今日のコラム

出雲大社に行ってきました。

御祭神に最も近づける八足門で参拝後。お社の横を通りながら、御本殿を眺めました。大社造りと呼ばれる日本最古の神社建築様式で、高さは約24m、厚い桧皮葺きの屋根の棟の上には長さ7.9mの二組の千木が交差しています。ここが、日本中の神々が集まる場所です。

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出雲大社