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技術士(河川・砂防及び海岸)受験に役に立つブログNO17

河川工学の基礎と防災(尾忠彦著)を読みました。
技術士試験に役に立つこともあると思いますので、内容の一部を紹介します。

河川工学
河川の便益を増進し害を取り除くため、人間が河川に働きかけるとき、科学技術の方面からそれを支えるもの。

自然河川の性質
河床、河道の形という境界条件や水流と相互に影響し合って変化することが、人口水路と異なる性質である。

日本の河川をめぐる特殊性
急勾配の河川の沿川に大都市が多様に成立し氾濫の恐れのある地域で活発な経済活動が行われていること。

流出モデル
降雨が河川を流れ出すときそれぞれの流れ出る経路を「素過程」と呼ぶ。これら「素過程」の性質を突き止め流出の全過程を表現したもの。概念的流出モデルと物理的流出モデルがある。

概念的流出モデル
流域内で降雨が貯留され流出してくる過程を簡単な形で表現。降雨を入力値、流出量を出力値とする。

物理的流出モデル
素過程をモデル化。「流域の土地利用」「表層から基岩までの地質」「斜面の傾きの程度・方向」など条件を明示的に取り込む。構造も複雑で、パラメータも多数となる。現地の物理特性に対応したものであり、必要に応じて現地で測定できる。モデル構築後も改良とパラメータ調整を行う

各流出モデルの特徴と活用法
合理式法
集水面積が小さく小河川や水路に流れる洪水ピーク流量を求める概念的流出モデルのひとつ。都市化に伴う流出量の増大といった問題に活用できる。

貯留関数法
流域に貯留されている水量というものがあってそれに対応して河川の流出が生じると考え降雨から流出を求めようとする方法。日本の河川流域の急斜面、大きな降雨強度という条件に良く適合。

タンクモデル
地表に降った雨がいったん浸透ししばらくしてから河川に流出する減少の近似が可能。多数のパラメータを調整し多様な降雨、流出事例にも良く適合する。

分布型流出モデル
流域をメッシュで細分化し、実際の水路網に結合して、着目する地点での流出の時間変化を求める。

 

今日のコラム

ミスター・グッド・ドクターをさがして  東山彰良
 本のデザインに惹かれて手にとった本です。東山さんの小説を読むのは初めてです。
女性が主人公のハードボイルドと言う感じでした。なかなか男性では測れない、女性の思いが節々に綴られています。新鮮な驚きなどはあまりありませんでしたが、軽い気持ちで気楽に読み進めることが出来る小説だと思います。