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技術士(河川・砂防及び海岸)受験に役に立つブログNO11

今日は、急流河川への対応について考えます。

特徴と課題 (特徴→課題)
・流域及び河床勾配が急であるため、洪水波形がシャープで洪水到達時間が短いという洪水流出特性を持つ。
→洪水予測が難しく、安全な避難体制の確保が困難である。
・流速が大きく、流れのエネルギーも大きいという洪水流下特性を持つ。
→土砂移動量が大きいため、澪筋が固定されず、河床変動も大きい。このため偏流や流れの集中など乱れが発生。
・堤防が負担するエネルギーが大きく不均衡。
→破提にいたる時間が短い。破提地点の予測が困難
・氾濫流は速い速度で直線的に流下する。
→氾濫水のエネルギーが大きく氾濫による被害が大きい。

現状
・急流河川は上流部の小規模河川が多いため河川整備率が低く、確率規模も小さい。
・土砂による影響が大きく、河床変動も大きい。
・土石流や多量の流木の流出が発生することがある。
  
課題解決策
・床固工などによる流速の減速
・ダムによる洪水調節
砂防ダムなど砂防施設等による土砂流出防止
・水制工等による河道修正、護岸保護
・氾濫シュミレーションによる避難への活用
・地区防災マップづくりなどによる、避難体制の構築

考察
 十分な調査、観測等を通して(急流)河川の特性の把握したなかで、対応策を検討することが大切。森林整備、砂防、河川、気象等が連携し被害を最小限とする対応を行う。被災の可能性のある地域は小さく高齢化しているケースが多いため、地域住民の助け合いなど連携も必要となる。地区防災マップ作りなど、行政も関与連携した避難体制の構築が有効であると考える。

今日のコラム

メモの効果を実感
 「ゼロ秒思考の仕事術」赤羽裕二氏著のなかでは、メモ書きは、頭がよくなる世界一シンプルなトレーニングであると書かれています。タイトルを左上に書き、本文を4~6行で各20~30行書く。(できれば1分間に1ページを書く)内容は、タイトルに対して、何が問題なのか、気にかかること、解決するためのアイデアなどを記載する。これによって問題点が整理されて、自分の考え方がまとまってきます。仕事の課題を、タイトルに実践してみたところ(1分間ではとても無理ですが)自分の考えがまとまり、課題の論点が整理できました。これを継続することで、本当に仕事で使える問題把握・解決力が身についてくるのではないでしょうか。皆さんも是非試してみでください。