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技術士(河川・砂防及び海岸)受験に役に立つブログNO12

今日は、想定を超える浸水被害への対応について考えます。


特徴と課題 (特徴→課題)
地球温暖化に伴う気象災害の激甚化
→甚大な人的被害や都市機能が停止するような大規模な浸水の発生に対する対応力の強化が必要
・都市部の地下街やゼロメートル地帯など都市化の進行
→災害リスクの高い地帯への適切なリスク周知、検証、対応策策定が必要
・我が国の高い災害リスク(過去にも数多く浸水被害が発生)
→災害発生後に、内容を検証、改善する仕組みの構築が必要

現状
・米国では、「タイムライン」を 作成し、それに基づき関係機関が連携して行動することにより被害軽減に大き な成果を上げている
・年平均11.5個の台風が日本に接近し、年平均2.9個が上陸。
・1時間に50ミリ以上の雨の10年間の平均回数は年220回と増加傾向。
・治水対策により浸水面積は減少しているが、被害額は増加傾向。
・都市域のおける浸水ポテンシャルの増大(地下施設や地下街は増加傾向)

課題解決策
・災害が発生することを前提とした対応(タイムラインに沿った対応)を強化
・避難誘導に関する情報発信の強化
・地下施設管理者と行政期間等が連携した防災対策の強化(接続ビル等の地域防災計画への位置付けや、協議会の設置 ・隣接する地下街・地下鉄及び接続ビル共同による避難確保・浸水防止計画の作成等)
・受け手を考慮し行動に繋がる情報の発信
・浸水リスクの周知徹底
・避難確保計画の作成や止水板の設置等支援措置の強化

考察
 想定外の災害への対応については、「降雨(外力)」主体から、「人(受け手)」主体の目標設定へ考え方の転換が必要となる。タイムラインの策定や、避難や気象情報発信の強化等事前対策を確実の行うともに、災害発生時は臨機な対応が必要となるため、支援体制、迅速・円滑な対応の関係者の連携、タイムライン等の実効性の確保が必要。
 また、避難情報に対する空振りを許容する文化・社会の構築も重要。
 防災計画の策定や地域の防災教育、防災大祭構築にあたっては、過去に学ぶため「昔を知る」、現在の地域の災害リスク把握する、また、大雨時の気象情報や避難情報を受け身ではなく自ら取りに行く「今を知る」、他の地域で起こった災害を「我が事」として捉える「他を知る」ことが重要です。

 

本日のコラム

 寒い一日でした。今日はゆっくりプールで泳ぎました。プールは暖かいのですが、

 外はすっかり雪景色です。写真は車窓から撮影したダム湖です。

 インフルエンザも大流行しているようですが、気合で冬を乗り切りましょう。

 

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