技術士(河川・砂防及び海岸)受験に役に立つブログNO90
今年は暖冬といわれ、雪の少ない冬ですが、来週初めにいよいよ雪が降りそうですね。
今日は「防災・環境面からの都市内河川整備のあり方」について記載します。
防災・環境面からの都市内河川整備のあり方
都市計画・下水道事業等と連携し、治水機能に加え、防災機能、環境機能を確保し、都市活動を支える空間としても機能する河川整備を行う。
防災機能
・河川の延焼遮断機能の向上
・河川水を緊急的に利用が可能となる整備(消火用水、生活用水、船運利用など)
環境機能
・水と緑のネットワーク形成(緑地、水辺空間)
・川本来の自然力を活用した多自然川づくり
・川にまつわる行事、イベント、住民との協働
総合的な「国土マネジメント」(空間利用保全)の観点から、河川などの持続的な利活用、景観、生態系の環境保全など、多様な機能を併せ持った川づくりを行う。
環境機能の向上、維持のためには、地域住民の協力、かかわりが重要。このためィアカウンタビリテの向上を基盤として住民参加と合意形成のもと、事業評価の実施を経て、長期的な展望に立った計画に基づき事業を行う。
※アンダーラインはキーワード
今日のコラム
司馬遼太郎の「花神」を読んでいます。医師でもある村田蔵六こと大村益次郎の解剖のシーンの描写が見事だったので記載します。
桂が蔵六に驚嘆したのは、その風景であった。蔵六が解剖刀をふるっている。
いかにも智力が充溢し、しかも自分の思考した範囲内でゆとりをもってふるまっているというところから、自然な胆力がうまれ出ていて、それらが、蔵六とそのまわりの空域の密度まで高くし、その風景を一幅の名画のように美しくしていた。
蔵六のスキルの高さを感じさせる一文です。このような高いスキルを持った人間に少しでも近づきたいものです。