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技術士(河川・砂防及び海岸)受験に役に立つブログNO51

6月ももうすぐ終わりです。いよいよあと半月です。

皆様、勉強、はかどっていますか?私は思うように進まずに、ちょっとめげていますが「失うものは何もない」の精神であと少し頑張りたいと思います。今日は国土のグランドデザイン2050~対流促進型国土の形成~の続きです。

4.基本戦略
(1)国土の細胞としての「小さな拠点」と、高次地方都市連合等の構築
中山間地域から大都市に至るまで、コンパクト+ネットワークにより 新たな活力の集積を図り、それらが重層的に重なる国土を形成する。
→サービス機能の集約化・高度化を進め、 交通及び情報ネットワークで住民と結ぶとともに、その後、一定の時間軸の中で、誘導策等により居住地の集約化を進める。
相互に各種高次都市機能を分担し連携する「高次地方都市連合」を構築する
(2)攻めのコンパクト・新産業連合・価値創造の場づくり
新しい集積の下、人・モノ・情報が活発に行き交う中で新たな価値の 創造・イノベーションにつなげる「攻めのコンパクト」を実現する
集積を高め、そのネットワーク化を図ることにより質の高いサービスの提供と新たな価値の創造・イノベーションを生み出す
各産業分野における立地・投資環境を向上させるため、高速交通ネットワークの整備、物流の効率化及び機能強化を進める
(3)スーパー・メガリージョンと新たなリンクの形成
リニア中央新幹線三大都市圏を結び、スーパー・メガリージョンを構築。その効果を他の地域にも広く波及させ、新たな価値を生み出す
(4)日本海・太平洋2面活用型国土と圏域間対流の促進
グローバリゼーションの進展による日本国土の地政学上の位置付けの変化、災害に強い国土づくりの観点から、諸機能が集中している太平洋側だけでなく日本海側も重視し、双方の連携を強化する
(5)国の光を観せる観光立国の実現
観光の原点を踏まえ、各地域が自らの宝を探し、誇りと愛着を持ち、活力に満ちた地域社会を実現する
内外の観光客を積極的に呼び込み、「交流人口」の増加によって地域経済を活性化地域の多様性を磨き、世界に通用する魅力ある観光地域を創る
(6)田舎暮らしの促進による地方への人の流れの創出
あらゆる世代で地方への人の流れを創出するため、UIJターン、元気なうちの田舎暮らし、二地域生活・就労等の促進を図る

(7)子供から高齢者まで生き生きと暮らせるコミュニティの再構築
失われたコミュニティの機能を再構築し、あらゆる世代が地域と積極的に関わり、生き生きと暮らせる社会を実現する
環境に優しく、高齢者が健康に歩いて暮らせ、くつろげる空間をつ くるとともに、子育てしやすい多世代循環型の地域を構築するなど、スマートウェルネス住宅・シティを実現する
(8)美しく、災害に強い国土
美しい国土を守り、国土全体を最大限有効活用するとともに、災害に強い国土づくりを進める
・地域独自の歴史・文化等に根差した景観や、潤いと安らぎを与える水と緑といった自然等の幅広い地域資源を最大限活用した、美しく魅力ある地域づくりを行う。
・災害リスクの評価と共有を行い、これを踏まえたソフト・ハードの組み合わせによる防災・減災対策の重点化を図る
ビッグデータ無人化技術等を活用し被災時の迅速な 情報把握・共有を行う。
・ロボットやセンサー等を駆使して、防災・減災、メンテナンス等におけるイノベーションを生み出し「防災先進社会」を構築
・東京圏などの中枢機能のバックアップや、交通、エネルギー、ライフライン、情報など重要インフラの多重性・代替性を確保
・自然共生の観点にも配慮し、緑の防潮堤等のグリーンインフラの整備を進めるとともに、水源地域を含め流域圏における健全な水循環系の構築や、流域全体での総合的な治山治水対策を推進
(9)インフラを賢く使う
インフラの整備に加え、技術革新の進展等を踏まえて使い方を工夫することで、既存ストックを大限に活用する。具体的には、様々な人・ モノ・情報の流れを活発化する「対流基盤」としてのインフラの高度 化を図るとともに、先進技術を積極的に活用し、より頭脳化された「スマート・インフラ」への進化を促進する
・ネットワークの機能を高めること等を通じて国全体の生産性を向上させるよう、インフラを賢く使うことが重要
・拠点間やマルチモーダル間の連結(例えば、 高速道路ICと物流施設の直結や、異なる鉄道会社間の相互乗り入れ等)をスムーズにすること等により、ノードとリンクというネットワークの機能を十分に高めていくことが重要
・先進技術やシステムを積極的に活用し、より頭脳化された「スマート・インフラ」へと進化→。ITS技術を用いて収集した ビッグデータを活用して、交通量を精緻にコントロールし渋滞の発生を抑制する、降雨予測や流出予測の精度を向上させ、ダムの操作の確実性を高めるなど
・インフラの管理レベルを考慮し、効率的・効果的な維持管理を行いつつ、インフラの特性や利用状況等を踏まえ、必要に応じ、更新等を行うほか、機能連携、用途変更、統廃合等を実施していく
(10)民間活力や技術革新を取り込む社会
ICTの劇的な進化などの技術革新や、民間の活力を最大限に活用したイノベーションにあふれる活力ある国土をつくり上げる
・実物空間と知識・情報空間が融合したCPS(サイバーフィジカルシステム)によるイノベーションを実現
(11)国土・地域の担い手づくり
人口減少下でも持続可能な地域社会の実現のため、国土・地域づくりの担い手を広く継続的に確保する
(12)戦略的サブシステムの構築も含めたエネルギー制約・環境問題への対応
エネルギー制約・環境問題への対応のため、新たなエネルギーの活用 や省エネを進めるとともに、「戦略的サブシステム」を構築する
バイオマス、小水力等再生可能エネルギーの活用によるエネルギーの地産地消等、サブシステム型のエネルギーシステムを戦略的 に構築
5.目指すべき国土の姿
(1)実物空間と知識・情報空間が融合した「対流促進型国土」の形成
ICTにより、実物空間と知識・情報空間を融合した新しい集積を形成し、人々の暮らしをはじめ、社会経済活動の利便性等を大幅に向上させる。また、「コンパクト+ネットワーク」により、多様な主体が連携し、大小多数の新しい集積が重層的に重なった国土を形成する。
(2)大都市圏域
圧倒的国際競争力を有する世界大のスーパー・メガリージョンが我が国を牽引し、大都市圏域は国際経済戦略都市となる。
(3)地方圏域
小さな拠点、コンパクトシティ、高次地方都市連合などによる活力ある集積を形成する。大都市圏域とも連携しつつ、それぞれの都市・地域が独自の魅力を高め、地域資源を活かして世界と直結していく。
(4)大都市圏域と地方圏域
  依然として進展する東京一極集中からの脱却

 

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