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技術士(河川・砂防及び海岸)受験に役に立つブログNO31

必須科目について、2019年度の改正により、拓一式に変わって記述式になります。建設部門全般に共通したテーマについて、「専門知識、応用能力、問題解決能力、課題遂行能力」が問われます。12年度まで行われていた一般論文が参考になるようです。参考にひとつ課題を考えてみました。

これからの公共投資について

少子高齢化に対して、人口規模に見合った投資規模に。
→合理的、効率的な土地利用を目指し、コンパクトな土地利用を。

・水害リスクや土砂災害のリスクと小さな安全な場所に、居住地を誘導することにより、河川改修費を削減していく。今次洪水の浸水実績や地形情報等を 活用した住宅、避難所等の配置の検討。

・見せる場所を選択し、日本特有の豊かな自然を売るなど、観光面での優位な場所へ集中投資し、インバウンド収入の増加を図る。

・農業用地を集約、大規模化することにより、農業の自動化、ブランド化を図る。これらに対応した基盤整備を行う。これらの政策を推進するため、人口減少により余った土地を適切にゾーン分けして有効利用していく。

選択と集中とは何か。人口減少の中、不要な施設はすてる勇気を持つ。また必要な場所には質的にも高い施設を創る。質的に高いとは、「長く使えること」「役に立つこと」「美しいこと」。地域のシンボル、そして資産となる公共物を作っていくこと。

・それにはどうしたらよいのか。→PI等による地域の知恵の活用。地域を中心としたデザイン思考。耐久性があり維持管理性にも優れた質の高い構造物の構築。地域の戦略にあった公共物。これらの考えのもと、人的資源等もてるタスクを総動員してインフラ整備を行うことが重要となる。

 

今日のコラム

「河川工学者三代は川をどう見てきたのか」を読みました。
河川行政の大きな時代の流れがよくわかります。河川に関わる様々な考え方や河川へかかわり方が書かれています。人生をかけて川と関わり続けた者たちの言葉は重く河川について考えるうえで参考になることも多くあります。色々な考え方があることを知りその是非を深く考えることは、自らの考えを形成していくためにも必要なことだと思います。河川に携わる皆様にも、ご一読していただきたい本です。