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技術士(河川・砂防及び海岸)受験に役に立つブログNO20

 

洪水防御計画について記載します。

洪水防御計画策定において、必要な事項を下記に示しま

す。技術士試験では、下記の知識を組み合わせて回答する必要があると思います。知識として覚えたいと思います。

 

○水文データ解析

どのような規模の洪水を対象とするのか。計画対象の洪水が発生する頻度を確認し規模を見直す。統計確率の評価は、国全体を見て妥当な安全度となっているかという観点と、その流域で洪水対策を行うときの経済的な損得評価という観点から行う。確率統計の評価は安全度の向上をあらわす指標となる。

○何の確率なのか

1回の洪水で降った洪水到達時間内の降雨の総量を基礎とする。流域に降った総雨量という一次元の量に還元して統計処理を行い確率を求める。例えば100年確率の河川改修を行う場合①100年に1度の確率に対応する総雨量を求め

る。②大きな降水雨量記録に倍数をかけ100年に1度の雨量と等しくなるように「引き伸ばし」を行う。

○統計モデルのあてはめ

各種統計モデルの中から適合度の高いモデルを採用する。
・対数正規分布
水文量の対数を取ると正規分布に近くなることが多いと言う経験値から、観測雨量の対数が正規分布すると仮定し統計解析をする。

極値型統計モデル
年間の最大値のような「極値」を何年にもわたって集め

どのような分布をするか解析する。統計モデルの多くは計算

が複雑で、直感的に理解できないため、結果を観測値と比較して目で見て妥当性を判断することが大切となる。

○基本高水ハイドログラフ
基本高水流量は、ダムなど流量調節施設がない自然お状態で豪雨が降った時の河道に流れると想定される流量。ダムなどで洪水調節を行うときは、流量の最大値だけでなく、時間変化を示す流量ハイドログラフが必要となる。基本高水流量は流域で構築された流出モデルに対して、降雨(豪雨)を入力した時に、出力として求められる。過去の豪雨を選び流出計算を行い、結果を総合的に判断して基本高水ハイドログラフの選定を行う。高水龍呂を求める基準点は洪水防御計画の要となる地点として、河川が山地を出て平野に出てくる地点、支川との合流点など複数選定する。

 今日のコラム

 山城に行ってきました。
国史跡にもなっている山城に登ってきました。里の登り口から山へ入り30分ほど、地元の方の整備がよく行き届いた山道を登りきると、見事な石垣が見られました。山の上にこのような石垣を築くのは大変なことだったと思いますが、現代まで残っていてくれたことに感謝です。本丸付近で、同じように城を見にこられた方と話をしましたが、城から1km以上登った里山の山頂の平場に、戦時中畑があ

ったそうです。少しの平場も大切に畑を整備したものでしょう。今は林になっているようですが、当時をしのびながら、是非今度はそこまで登ってみたいものです。

 

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