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土木のデザイン その4

本日は意味的観点について記載します。→ わかりやすく、愛着のもてる地域をつくるためにどうすればよいか。
・イメージは「要素の識別と同定」(対象が何であるか、どのような状態であるか)、それらの「要素の関係性」、そこに与えられる「意味」の三つの側面から捉えられます。その場所の知識、その場所でのエピソードとしての語りがあり、これらの要素は、他の要素と位置や時間、因果といった関係によって関連付けられ、ひとまとまりのストーリーになり、それにたいする印象や評価という意味を伴います。(小説に必要な要素(会話、説明、描写)に似ていませんか)
・「都市のイメージ(ケビンリンチ著)を構成する5つの要素は、インフラ計画・設計の際に活用できます。わかりやすく(レジビリティ)、想起しやすい(イメージアビリティ)、人々に共有されたイメージ(パブリックイメージ)[3つの概念]が存在することが都市にとっては望ましいことです。
都市のイメージの3つの側面とは、イメージ要素が持っているほかとは区別されるような特徴や個性(アイデンティ)、その要素に対して人々が抱く意味(ミーニング)、そして要素間の構造です。
都市のイメージを構成する5つの要素→パス(連続した線上の要素 道路や鉄道など)
エッジ(境界となる線形要素 川や山際)、ノード(節目となる点的要素 駅や交差点)ディストリクト(広がりとして認識される面的要素 住宅街や緑地)ランドマーク(一的な手がかりとなる点的要素 タワーや山)これら要素を地図に落とし、明瞭でないところを把握し、はっきり、わかりやすくするにはどうすればよいか考えることで都市計画やデザインの方向性が導けます。
・景観を記述する言葉を知ること、デザインに関するボキャブラリーを増やすことが重要です。景観という大地の上に展開される眺めを通して地域やそこに生まれ、暮らす人のアイディンティを安定的に確認できることが重要となります。

・伝統的な景観の眺め方として八景式があります。八景式とは景観の捉え方であり鑑賞方式の型です。場所、音、動き、時刻、季節に意識を向けた眺め方です。眺める主体の意識や想像力によって成り立つ鑑賞方法です。

・原風景とは心の中にある大切な心象風景です。一見特徴のない身近な生活景も、地域への愛着を育むために大切です。

本日のコラム

 今日は大晦日。皆様はどんな1年でしたか。私は職場が変わり、何かと覚えることが多い1年でした。下水道3種の試験に合格することができ、その面では充実していました。努力は人を裏切らないのです。来年も引き続き努力を続けていきたいと思います。

煮干だしをとっている地元の美味しいラーメンです。

 

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