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下水道第3種技術検定試験に役立つブログ(19日目)

試験まであと5日です。追い込み頑張りましょう!

 

濃縮機です。
 重力式濃縮の含水率は98%程度が標準です。機械濃縮では含水率96%程度、固形物回収率85~95%、遠心効果は700~2000Gが標準です。遠心濃縮機の前処理には、除砂機を前置きします。遠心力を増加させると含水比は低下するが、固形物回収率は低下します。高効率型は、機内滞留時間が長く機内液深さも深いため、含水比を3%程度低くできます。差速が大きくなると、機内の汚泥物滞留時間が短くなり含水率は高くなるが、固液分離ゾーンが大きくなるため固形物回収率は上がります。ダムレベルを下げると、水切り区間が長くなり含水比は低下するが、分離液中のSSは増加するため固形物回収率は下がります。含水比と固形物回収率はトレードオフの関係にあります。

汚泥処理に高分子凝集剤の注入率を求める式は、薬液注入率=(薬液溶解濃度×薬品量)/(汚泥の固形物濃度×汚泥量)となります。薬品溶解濃度は0.2~0.3%が一般的で 添加率は乾物汚泥(DS)に対して0.5~1.5%程度です。

重力濃縮タンクのHRTは12時間程度が標準です。HRTは、(タンク容量/投入汚泥量)×24時間で算出されます。短いと所定の濃度が得られず、長いと腐敗し浮上の恐れがります。汚泥中の有機分が高いほど、余剰汚泥が多いほど、温度が低いほど、沈降性、濃縮性は悪化します。現在食生活が豊かになり汚泥中の有機物は70~85%と言われています。重力濃縮タンクの固形物負荷を求める計算問題です。投入汚泥量600㎥/日 汚泥固形物濃度20㎏/㎥ タンクの水面積200㎥→ (600×20)/200=60kg/(㎡・日)となります。
HRTを求める応用問題です。 施設計画汚泥量 400㎥/日 投入汚泥含水量99% 汚泥比重1000㎏/㎥ 固形物負荷80㎏/㎡・日→日当たり投入される汚泥の固形物量を算出します。400×1000×0.01=4000㎏/日 次にタンクの面積を算出します。4000/80=50㎡ 次にタンク容量を算出します。50㎡×4m=200㎥ HRTはタンク容量/流入汚泥量であるので、200/400=0.5日=12時間となります。重力濃縮タンクの固形物負荷は60~90㎏・DS/㎡・日で管理します。

 

今日のコラム

なぜあなたの仕事は終わらないのか(中島聡著)からです。
 ロケットスタート時間術→すぐに仕事に取り掛かり2割の時間(ロケットスタート期間)で8割の仕事(ほぼ完成まで)を終わらせる。
 手を動かしながら考える。健康だけには気を付けながら全力失速で仕事に取り組む。あとはゆっくり8割の時間を使って仕事の完成度を高める。もし2割の期間で8割の仕事ができなければ、期間を延ばしてもらう。残り8割は流しの時間、この時間を利用して、小さな仕事や、勉強を行う。
人がある習慣を身に着けるまでには66日間を要する。小事にこだわらず気楽に続けることが習慣化を得るための大切な仕事である。