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下水道第3種技術検定試験に役立つブログ(14日目)

反応タンクです。まずは下記の表に示す運転指標を覚えましょう。

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オキシデーションディッチ法についてです。
運転指標のひとつで、ASRTとは、好気タンク内の固形物滞留時間のことで、SRTのうち好気性処理の部分ののみを対象とした指標ですが、年間最低水温を用いてASRTを設定する必要がある。OD法のASRT8~50日と長くなります。

ASRTを求めた計算問題です。 好気タンクの容量800㎥ 好気タンクのMLSS 1,500㎎/l 余剰汚泥 30㎥/日 余剰汚泥のSS濃度4,000㎎/l  ASRT=全ての(水処理系内に存在するすべての活性汚泥)/(系外に搬出される活性汚泥)=((800×1500)/(30×4000))=10日

反応タンクの流れ方向にDO(溶存酸素)勾配が生じますが、MLSS濃度、アルカリ度はほぼ均一です。余剰汚泥量は流入SS当たり75%程度です。終沈の水面積負荷は、MDSS濃度が高いため、8~12㎡・日程度と標準法より小さくする。

エアレーションの目的は、活性汚泥微生物による有機物の酸化及び同化と硝化に必要な酸素の供給です。なお、散気式のエアレーションでは、下水と活性汚泥の混合液を攪拌し活性汚泥を浮遊状態に保つことも目的になっています。

MLSSについてです。MLSS濃度を求めた計算問題です。出題頻度が高いので覚えておきましょう。汚泥返送比 0.25 返送汚泥濃度 6000㎎/l  汚泥返送比=MLSS濃度/(返送汚泥濃度―MLSS濃度)から、0.25=✘/(6000‐✘)したがってこれを解くと1.25X=1500 X=1200㎎/lとなります。

次に微生物についてです。

微生物の増殖過程は次の通りです。 対数増殖期(F/M比率が大きいとき)→減衰増殖期(F/M比率が小さいとき)→内生呼吸期有機物が少なく自己の細胞を酸化分解する)  ※F/M比とは微生物に対する有機物の比です。

独立栄養細菌とは、無機化合物二酸化炭素、重炭酸塩など)だけを炭素源とし、無機化合物または光をエネルギー源として生育する生物をいいます。

従属栄養細菌とは、生育に必要な炭素を得るために有機化合物を利用する生物をいい他栄養細菌も言う。硝化は独立栄養細菌脱窒、脱りんは従属栄養細菌に関与する。

処理状態に応じた活性汚泥の生物相の遷移について 細菌→鞭毛虫類・肉質虫類→繊毛虫類・微小後生生物(輪虫類・線虫類)と遷移します。

 

今日のコラム

下町ロケット第2弾が始まりましたね。私は大好きで毎回楽しみに見ています。名セリフが多くありますが、好きなセリフを一つ紹介します。

「社員数1万5000人、年商6000億、1部上場、それがどうした。
この佃製作所には、そんなものとは比較できない、
世界に通用する技術力がある。
それを培ってきた。
最高の社員たちがいる。
その宝を、ナカシマなんぞに渡してたまるか。」

技術は人だとつくづく思います。