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技術士(河川・砂防及び海岸)受験に役に立つブログNO74

今日は、砂防計画についてです。


砂防基本計画は、流域における土砂の生産及びその流出や、土砂とともに流出する流木等による土砂災害を防止することによって、望ましい環境の確保と河川の治水上、利水上の機能の保全を図ることを目的として策定する。

砂防計画を策定する場合、各地域の流出形態に適合した砂防計画を策定する必要がある。そこで、渓床勾配により渓流を土石流区域(土砂の流出が集合運搬の状態で行われる区域、で現渓床勾配が1/30より急勾配である区域)と掃流区域(土砂の流出が流水によって各個運搬の状態で行われる区域であり、現渓床勾配が1/30以上の緩勾配である区域)に区分し、計画を策定する。

砂防計画は、「土石流・流木対策計画」と「流砂調整・流木計画」に分類され、計画上においてそれぞれの適用区分を明確にする。

・「土石流・流木対策計画」は、土石流および土砂とともに流出する流木等による民家・公共施設等への直接的な被害の防止を目的として策定する計画。

・「流砂調整・流木対策計画」は、豪雨、地震等の誘因によって生産された土砂及び流木が、洪水によって流木等とともに下流に流され、河川治水利水機能が失われることを防止するための 計画。

上記の計画は、事業を行うに当たって、その地域や周辺の自然環境、社会環境を保全、創造していくための基本的な考え方および地域活性化に資するために砂防施設を有効利用するための基本的な考え方を示した「渓流環境保全計画」に基づいて策定する。

「土石流・流木対策計画」「流砂調整・流木対策計画」は「土砂生産抑制計画」「土砂流送制御計画」「流木対策計画」から構成される。

・土砂生産抑制計画→土砂の1 次生産源である山地及び 2 次生産源である河道が対象
「土砂生産抑制計画」は、降雨等による山腹の崩壊、地すべり、渓床・渓岸の侵食等を砂防設備で抑制することによって、土砂生産域の荒廃を復旧するとともに、新規荒廃の発生を防止し、有害な土砂の生産を抑制するための計画である。 計画の策定に当たっては、土砂生産域の状況、土砂の生産形態、土砂の流出形態、保全対象等を考慮し、砂防設備の規模及び地形・地質、植生の状況 並びに地盤の安定状況等により定めた「計画生産抑制土砂量」を山腹工、砂防えん堤等に合理的に配分するものとする

・土砂流送制御計画→河道を対象
「土砂流送制御計画」は、捕捉・調節機能等を有る砂防設備によって有害な土砂の流出を制御し、無害であり、かつ下流が必要としている土砂を安全に流下させるための計画である。
計画の策定に当たっては、土砂の流出形態、土砂量・粒径、保全対象、地形、河床勾配、河道等の現況等を考慮して、計画流出抑制土砂量、計画流出調節土砂量を砂防えん堤等に合理的に配分するものとする。

・流木対策計画→斜面の崩壊、土石流、渓岸・渓床侵食による立木の流出及び過去に発生した倒木、伐木等の流出を対象
「流木対策計画」は、土砂の生産、流出に伴い、流木の発生・流出が予想される流域を対象に、土砂とともに流出する流木の災害から、住民の生命、財産及び公共施設等を守ることを目的として策定。

 

今日のコラム

この物語で強く印象に残った人物のひとりに児玉源太郎満州軍総参謀長がいます。
戦争が始まる前から、戦争の終着点を見越し、そのための戦争を実行した卓越した戦略眼と実行力。乃木大将が落せなかった旅順要塞の203高地を1日で陥落させた卓越した戦術。そして台湾総督、内務大臣、文部大臣などを歴任し、陸軍大臣であったころ日露戦争の戦略担当の田村参謀次長の急死にあたって、その後任についたのであった。明らかな降格人事においても、「私」でなく「国」を優先した。私欲のなさとこの国難に対処できる力を持った人物でした。
まさに、英雄です。乃木将軍や東郷元帥に比べてあまり知られていませんが、児玉大将ように、国のためにつくした人が大勢いた時代だっだのかもしれませんね。