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技術士(河川・砂防及び海岸)受験に役に立つブログNO44

大規模広域豪雨を踏まえた 水災害対策のあり方について
~複合的な災害にも多層的に備える緊急対策~ について3回目です。

④ 災害を我がことと考えるための取組の強化

〇共助の仕組みの強化→関係機関と連携して、地区防災計画等の作成、地域の防災リーダーの育成、要配慮者利用施設の避難確保計画の作成も推進

〇住民一人一人の避難計画・情報マップの作成促進→住民一人一人 のマイ・タイムライン、マイ防災マップ等の取組

〇避難計画作成の支援ツールの充実→浸水区域や浸水到達時間等を見える化した地点別・時系列浸水シミュレーション

〇地域防災力の向上のための人材育成

〇防災教育の促進→水害・土砂災害を対象にした児童参加型の避難訓練

避難訓練への地域住民の参加促進→住民参加型の避難訓練

⑤ 減災のためのハード対策の実施

〇決壊までの時間を少しでも引き延ばすための堤防構造の工夫 →危機管理型ハード対策を、越水するリスクが高く、高齢者等の移動困難者の多い地域において実施

〇避難路、避難場所の安全対策の強化→避難路や避難場所については砂防堰堤等の整備により安全対策を強化、浸水リスクの高い土地で早急に避難場所を確保するため、民間施設等を活用

⑥逃げ遅れた場合の応急的な退避場所の確保

〇応急的な退避場所の確保→残土等を活用し退避場所にも寄与する高台等の確保や、民間施設の活用を促進

⑦複合的な災害等により人命被害の発生する危険性が高い地域の保全

本川と支川の合流部等の対策→合流部等で堤防強化対策や堤防のかさ上げ等を推進

〇土砂・洪水氾濫への対策→砂防堰堤、遊砂地等の整備と河川改修等が連携した対策を強化

〇多数の家屋や重要施設等の保全対策→必要な安全度を確保する樹木伐採や土砂掘削を強化

〇複合的な災害に関係機関が連携して対応する仕組み→複合的な災害の発生するおそれのある地域に、事業を計画的・集中的に実施

⑧施設の能力を上回る事象に対する対策

〇ダム等の洪水調節機能の向上→ダムの洪水調節機能を向上させるため、既設ダムの運用改善や容量振替、 放流設備の増強やかさ上げ等のダム再生を推進。遊水地(調節 池)の洪水調節機能を向上。利水ダムを含む利水容量の治水への活用。

〇ダム等の洪水調節機能の確保→下流河道の改修や、ダム貯水池内に流入する土砂の抑制対策や洪水調節容量内の堆砂除去を促進

〇石積砂防堰堤等の強化→補強対策や除石等を推進

今日のコラム

姫路城に行ってきました。姫路城は、平成5年12月、奈良の法隆寺とともに、日本で初の世界文化遺産となりました。シラサギが羽を広げたような優美な姿から「白鷺城」の愛称で親しまれる姫路城。白漆喰総塗籠造りの鮮やかな白の城壁や5層7階の大天守と東、西、乾の小天守が渡櫓で連結された連立式天守が特徴です。今、目にしている姫路城の大天守は、慶長14年(1609年)に建築されたもので、400年以上が経過した現在でも、その美しい姿を残しています。城は小高い丘の上に建ち、白鷺城の名のごとく白壁が美しく、とにかく巨大でしだ。複雑な構造で、見る場所により見え方が異なります。世界遺産にふさわしい、建造物だと思いました。

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