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技術士(河川・砂防及び海岸)受験に役に立つブログNO59

~水害から命を守る緊急提言~ 水害サミット実行委員会 についての2回目です。

本文

2 住民が災害を“自分事”と考え、行動するための取組の強化
今後、更なる気象現象の激甚化が想定される中、自然災害は決して他人事ではなく、自らの命に関わる問題であることへの意識転換を図るとともに、行政主導の防災対策から住民主体の取組強化を積極的に進め、防災意識の高い社会を構築していかなければならない。
そのためには、同時多発的に発生する災害であっても地区単位で円滑な避難が行われるよう、地区防災計画を作成できる人材を発掘し、在宅高齢者や避難行動要支援者等を含めた全ての住民が確実に避難できるよう、自治会、自主防災組織等による声かけ運動などを展開するとともに、小中学校等において、全国で発生している災害や過去に地域で発生した災害の状況を踏まえた防災教育や避難訓練への参加を呼びかけるなど、災害リスクや災害時にとるべき避難行動を後生に伝承していく必要がある。

考えられる具体策
・ケーブルテレビ事業者など地域密着メディアとの共働により、身近な地域の防災情報を住民に届け、的確な避難行動につなげる。
・地域のリスク情報を充実させるものとして、上流から下流まで連続して洪水危険度を把握し、水位の実況値や予測値を分かりやすく表示する「水害リスクライン」により地先毎の危険度情報を提供。
・行政機関と報道機関との平常時からの連携を強化、平常時の放送で、地域に根ざしたハザード情報、リスク情報、水害・土砂災害情報等、河川の特徴や観測所の見方等を周知。
・一人一人の災害時の防災行動計画(「マイ・タイムライン」)の普及拡大、必要な地域防災情報を一覧表示できる「マイ・ページ」機能を導入により、災害発 生時の速やかな行動に結びつける。
・既存のスマートフォン防災アプリやSNSを使って、利用者自らがあらかじめ災害時に必要となる情報を登録しておき、発災時には、利用者は直接必要な災害情報を得る仕組みを得る。

今日のコラム

歴史の勉強も兼ねて、坂の上の雲を読んでいます。
参考になる文をいくつか紹介したいと思います。
この物語の主人公であり戦略戦術の天才と言われた秋山真之についての記載です。

その特徴は、その発想法にあるらしい。その発想法は、物事の要点はなにかということを考える。要点の発見法は、過去のあらゆる型を見たり聞いたり調べることであった。試験にあたっては、教えられた多くの事項をひとわたり調べ、ついでその重要度の順序を考え、さらにそれに出題教官の出題癖を加味し、あまり重要でないか、もしくは不必要な事項は大胆に切り捨てた。そして精力と時間を要点にそそいだ。
「人の頭に上下などはない。要点を掴む能力と不要不急のものは切り捨てるという大胆さだけが問題だ。したがって物事ができる、できぬということは頭だけでなく、性格だ。」と言った。つまり、目で見たり、耳で聞いたり、あるいは万巻の書を読んで得た知識を、それを蓄えるというより洗い流し、必要な物だけを蓄える作用を持ち、事あればそれが自然に出てくるという力が備わっていた。


このような物の考え方や取り組みは、これからの勉強や仕事に役立つ考え方だと思いましたので紹介しました。