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技術士(河川・砂防及び海岸)受験に役に立つブログNO15

前回の「破提の原因と設計上の留意点」についての続きです。

対応策について
○良質な材料使用
・低透水性
できるだけ不透水性であること 。河川水の浸透により浸潤面が裏のり尻まで達しない程度の透水性が望ましい。
・高い内部摩擦角
高い密度を与える粒度分布であり 、かつせん断強度が大ですべてに対する安定性があること。堤体の安定に支障を及ぼすような圧縮変形や膨張性がないものであること。
・良好な施工性
施工性がよく、特に締固めが容易であること。
・亀裂の不発生
浸水、乾燥などの環境変化に対して、のりすべりやクラックなどが生じにくく安定であること
有機物の不混入
有害な有機物および水に溶解する成分を含まないこと。

上記にあてはまらない材料の利用を検討する場合は、天日乾燥や良質土との混合による粒度・含水比調整、石灰やセメント等の改良材の使用などがありうる。

○越水対策として
・河道の拡幅
・捷水路(しょうすいろ)等の新設
・不良構造物の改造
・堤防の嵩上げ
○洗掘・侵食対策として
・護岸工。根固工の施工
・河道整正による水衝部の解消
○浸透・漏水対策として
・川表からの浸透水の制御
・浸透路の延長
・排水部の構造強化
地震対策
・亀裂部の切り取り
・沈下やノリ崩壊部分への盛土
ゼロメートル地帯の堤防の耐震強化

 

今日のコラム

映画「7つの会議」を観てきました。
池井戸潤さんの小説は大好きで、7つの会議も2回ほど読みました。
池井戸小説は、半沢直樹に代表されるようなとてつもない強さをもったキャラとスピード感あるストーリー展開が好きです。
映画は原作と大筋は同じでしたが、人間関係などは原作とは異なった部分があり、原作を読んでいても十分楽しめます。
作品のなかでサラリーマンの心理が多く描かれていて、「わかるわかる」と頷いてしまうことが多々ありました。八角や北村が組織に立ち向かう姿はいかしていました。

     写 真 「まつとやま」

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